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2009.06.28

開拓者たち

カテゴリー:勇気のおはなし

つわりは辛かったものの、その後はきわめて順調で、とても嬉しく過ごしています。今日、話したかった勇気のおはなしは、私の前を通って来て、道を開拓してくれてきた人達の事です。

私は今年でバンクーバーに来て10年になりました。初めて来た年、私はひどいアレルギーになりました。くしゃみ、鼻水、軽い発熱だけでなく、顔の皮膚がただれて切れてしまったり、自分ではどうしようもない位困りました。

普通のお医者さんに行っても、お薬を出すだけで一向によくならず、困り果てていた時、ルームメイトの一人が「ナチュラルパシック」というスタイルのお医者さんを紹介してくれたんです。私はその頃、4人のレズビアンさん達と1件家をシェアしていました。

ナチュラルパシックとは、リメディーというタイプのお薬を処方したり、カウンセリングが沢山あったり、ボディーワークというエネルギーワーク、ハーブなどで全体的に症状にあたってくれます。

この先生の見立てでは、私のアレルギーはホームシックからくるというものでした。

その頃、カムアウト直後でカナダに来て、混乱と傷つきの中でもがいていた私でした。「日本を捨て、家族を捨て、これまでストレートとして生きた私の歴史も捨てる」という極端な考えで、日本食も日本語からも離れて暮らそうとしていました。

彼女の説明がとてもしっくり来て、沢山なみだを流しました。それから、私はその極端だった考え方の反対を大切にする事に。するとアレルギーは急激な早さで快方に向かいました。以来、メンテナンスを兼ねて定期的に彼女のもとで、いろいろと取り組んできた10年でした。

彼女は、私の両親の年齢、アジア系移民のレズビアン、2児のママでもあります。私はお母さんになりたいという夢を長年持っていたのですが、いろいろ迷って悩んで道を外れそうになる時、いつも彼女とのセッションが私の行きたい方向を思い出させてくれました。

"I love my work."という彼女を見て私もそんな風に生きたいと思い、HDWの構想を自信無げに話す私に「アイデアを形にしなさい」と優しく背中を押し、励まし続けてくれたのが彼女でした。そして、今回の妊娠も彼女の存在がなければ、とても難しかったと思います。

レズビアンママである事をとても喜び、活き活きと生きている彼女という先駆者が目の前にいて楽しみを語ってくれる。私の周りには子どもを育てるクゥイアーさん達がいるけれども、彼女の頃には一体どの位いたんだろう。それもアジア系レズビアンで、女性差別、人種差別、ホモフォアビア、その他何重もの障害があったと思う。そして、今ももちろんそれらを経験しているのだが。

開拓者といえば、つい数年前にこの同性婚が合法になる運動をしたカップル達も、命を脅かされるいやがらせや脅しを受けたそうでした。カップルさんの『私達、いやがらせを受けた時に自分たちにこう聞いたの。この法改正のために命をかけられるの?そして、私達の答えはイエスだった』という言葉が印象的でした。

私の前には、こうやって自力で道を切り開いて来てくれた人達がいて、日々その恩恵を受けている事に感謝してやみません。そして、次の世代の命を宿した今、切に世界がいい場所になっていって欲しいと強く思います。その気持ちが押さえきれなくなって、ついこんなに長い記事を書いてしまいました。おつき合い有り難うございます。ふふふ。

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コメント

体に電気がぴりぴりと走る感覚で読ませていただきました。
歴史を変えるために命をかけた人達がいる。忘れちゃいけないって思います。
小さな勇気しか私には無いけれどそれでも進んで行こうと思いました。
あきさんのこの素敵な仕事もここで結婚式を挙げた私達の歴史を変えてくれています。
沢山のありがとうを…

SARAさん、一番乗りで嬉しいコメントを有り難うございました。

小さな勇気とおっしゃるけれど、SARAさんこそ勇気の固まりのような方、これから赤ちゃんを迎える私達のビジョンとなってくれたクゥイアーママさんでした。

私達みんな、一人一人は小さな水滴で、でもその小さな水輪を広げて世界を変えて行ってる気がします。私達に会いに来て下さって有り難うございました☆

読んでいて涙が出ました。
たくさんの道を切り開いてくれた人の涙や努力で出来た道を、のうのうと歩くのではなく、噛み締めて、また、それを諦めたであろうたくさんの人の分まで、一歩一歩歩みたいです。

カナダでの窓を開いてくれたあきさん、こんさん。
本当に、あなたたちとの出会い、それがもたらしてくれた出会いの質の高さは、あきさんたちの心の質の高さなのだと思います。

素晴らしいこれからの生活を祈って。
(お腹の中の赤ちゃんも)愛してます。これからも、困難な事があっても、あきさんたちならきっと大丈夫!
地球ってつながっているのですね。

れいさん、こんにちは!コメントを有り難うございました。

諦めたであろう人々の分まで丁寧に歩みたいという気持ち、素敵ですね。

命をかけた開拓、日々の生活を丁寧に重ねた開拓、いろんな方法でいろんな人が開拓してたんですね。

そう、地球はつながっているから、いつか太平洋を越えて来て下さいね。^^

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